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活かせる専門性

どんな経験やスキルが活かせているか、高齢者医療や地域医療のやりがいや面白さについて常勤医師に聞いてみました。これまで培ってきた経験やスキルを活かせる場所を、新富士病院グループで見つけてみてください。

活かせる専門性とやりがい

川崎みどりの病院
消化器、肝臓内科 専門

前職までの疾患、症例
消化器疾患全般
転職後、これまでの経験やスキルが活きた具体的な症例やシーン
検診~病棟における消化器疾患の早期発見と治療。胃瘻造設など嚥下障害の高齢者への適切な処置。
やりがい
専門科のみではなく様々な疾患を有しており身体のみならず全人的な加療が必要である点。

鶴川記念病院
循環器内科 専門

前職までの疾患、症例
虚血性心疾患、心不全、高血圧など 
転職後、これまでの経験やスキルが活きた具体的な症例やシーン
高齢者心不全治療で電解質異常なくコントロールできた時などは自分を褒めることにしている。
やりがい
病棟管理では、主に熱発対応となる.高齢者は多くの疾患を抱えているので鑑別疾患を多く挙げ、納得度の高い診断ができる際には面白いし、さらに症状の改善がある時は満足できる。

鶴川リハビリテーション病院
脳神経内科 専門

前職までの疾患、症例
脳血管障害、神経難病、末梢神経障害、てんかん、頭痛、など
転職後、これまでの経験やスキルが活きた具体的な症例やシーン
自分では日常的にやっていることでも、専門外の先生にとっては専門性を感じてきただけることもあるようでした。例えば、骨折後のリハビリ目的で入院されたパーキンソン病の患者さんがおられ、不随意運動が著しいためコンサルテイトを受けましたが、どう見ても薬剤性のジスキネジアだったのでパーキンソン病薬を大幅に減量し、薬剤調整によりリハビリがすすみました。
やりがい
ひとりの患者さんでいくつもの疾患が併存していることが多く、総合的な診断・治療を行っていく必要があり、”疾患ではなく患者を診る”という臨床医の目標を実践できる点。
現在勤務している鶴川リハビリテーション病院について言えば、疾患を完治させることではなく、生活の場に戻す、ということが目標になるので、解決すべき点が急性期病院とは異なってきます。治療マニュアルが確立されてきている急性期疾患に比べて、社会的問題も含めてすべてが応用問題になってきます。そのため医師個人の人間性や経験が発揮できると思います。

大橋病院
老年科・循環器内科 専門

前職までの疾患、症例
心不全、虚血性心疾患、弁膜症疾患、心筋疾患、肺性心疾患、先天性心疾患、大動脈疾患、末梢動脈疾患、脳血管障害など。
認知症疾患、呼吸器疾患、骨代謝性疾患など。
転職後、これまでの経験やスキルが活きた具体的な症例やシーン

通院歴のない高齢者。健診で収縮期駆出性雑音を聴取した為、心臓超音波検査を施行し重症大動脈弁狭窄症と診断しました。他院へ紹介し経カテーテル的大動脈弁植込み術を施行、自覚していた息切れも改善しました。

入院加療を極度に嫌う定期通院患者。慢性心不全の増悪を認めましたが、外来通院の頻度を上げて精査や内服加療を行う事で心不全をコントロールし、症状改善が得られました。

入院中の終末期癌患者。緩和ケア医療にも携わっていた経験を活かし、疼痛管理も含めて患者が充実した終末期を過ごすのに役立つ事ができました。

やりがい
亜急性期、回復期、慢性期と様々な病期にある多様な併存疾患を抱えた方々のお役に立てる事です。終末期を迎えた方々やそのご家族と真摯に向き合い貢献できる事も大きなやりがいに繋がります。(大橋病院・老年科、循環器内科医師)

大橋病院
脳神経内科 専門

前職までの疾患、症例
パーキンソン病、多発性硬化症、視神経脊髄炎、重症筋無力症、ギランバレー症候群、Fisher症候群、脳血管障害(脳梗塞、脳出血)、症候性てんかん、認知症、脊髄梗塞、Wernicke脳症、自己免疫性脳炎、無菌性髄膜炎など
転職後、これまでの経験やスキルが活きた具体的な症例やシーン

外来診察時、ショックバイタルで家族が連れてきた80歳代女性
低酸素血症が顕著で酸素投与を行いながら、急性期病院へ救急車で転院搬送。ARDSの診断で多臓器不全の合併もあり、救急病棟で入院加療となった。前医での救急外来での経験が生きた。

入院患者 複数名
抗てんかん薬、鎮静剤の長期服用により固縮が顕著となり運動機能や発話困難な状態となり、ADLおよびQOLが大幅に低下していた。病態にあった鎮静剤に変更または鎮静剤の中止により、運動機能の改善が進み、リハビリでの運動能力向上が確認された。また、発話がスムーズとなり、意思表示が可能となったことで笑顔が増えた。

やりがい
加齢に伴い身体機能が低下していても、適切な治療や終末期の療養環境の調整を通して、ご本人のQOLを改善させることができると思われる。本人だけでなく家族もともに穏やかに終末期を過ごせるように多業種でサポートすることでチーム医療の連携が生きるのもやりがいとなる。

安田病院
消化器外科及び消化器内視鏡科 専門

前職までの疾患、症例
これまで消化器癌手術(胃癌/大腸癌)・胆嚢手術(LAPC/PTGBD)・ヘルニア根治術(TAPP)・内視鏡診療(EMR/PEG/ERCP)など
転職後、これまでの経験やスキルが活きた具体的な症例やシーン
急性期病院では主に抗癌剤治療のためにCVポートを造設していましたが、地域包括ケア病院では嚥下障害の高齢者に対して数多くのポート造設を行っており、これまでのスキルを活用できています。
やりがい
高齢者の方々のこれまで生きてこられた過程や既往歴などを一緒に振り返りつつ、残りの人生をどのように過ごしていきたいか出来る限り希望に寄り添って治療方針や退院先を本人・ご家族・スタッフと相談し決めることにやりがいを感じています。現在の病態や生活環境から必ずしも、希望通りにならないケースもありますが、当院は地域密着型病院で訪問診療も行っており、なるべく在宅復帰が出来るよう調整するところに面白さを感じています。認知症で本人の意志確認が困難なケースはご家族から本人の思いを類推し、最適化するよう努めています。

鶴川リハビリテーション病院
消化器内科 専門

前職までの疾患、症例
慢性C型肝炎のIFN治療、血漿交換療法、ステロイド・免疫療法
上部消化管出血の内視鏡的止血術
経皮的内視鏡下胃瘻造設術
大腸ポリープEMR,CFP,CSP
慢性炎症性腸疾患(主に潰瘍性大腸炎)の治療
過敏性腸症候群・機能性ディスペプシアの治療
転職後、これまでの経験やスキルが活きた具体的な症例やシーン

認知症で嚥下不良、経口摂取困難になって胃瘻造設依頼で受けた患者。内服薬の調整等で、経口摂取可能な状態に回復させ、胃瘻を回避して施設に戻ることができた。

嚥下困難、IVH管理の患者。基幹病院でクローン病や潰瘍性大腸炎の長期IVH管理を行っていた経験で、CV挿入手技は問題なく、現在も役に立っている。CV挿入処置で、気胸が発生しても、トロッカー挿入し、胸腔ドレナージが実施できた。

寝たきり患者や神経変性疾患等のS状結腸捻転患者
下部内視鏡で内視鏡的整復術実施

やりがい
脳卒中後遺症や交通外傷後遺症などで、気切、胃瘻状態のような患者様が、数か月の入院では不可能でも年単位でじっくり入院治療することで、気切や胃瘻から離脱し、退院していくというオーダーメイド的な治療は、長期入院かつ長期間主治医として管理していくからこそのやりがい、達成感を感じます。

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7法人、9病院について、各病院の概要、勤務地へのアクセス情報、 各病院で働くスタッフの声を紹介をします。

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