高齢者医療は、患者の生活背景や家族の思いも大切。最適な医療を提供するため、常に学びを続ける。

川崎みどりの病院 K.O
2017年入職
- 経歴
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- 2007年
- 日本大学医学内科学入局
- 2010年
- 創進会みつわ台病院 消化器内科
- 2012年
- 日本大学医学内科学消化器肝臓内科学分野 研究医員
- 2017年
- たま日吉台病院 入職
- 2021年
- 川崎みどりの病院 異動
- 認定資格/所属
- 総合内科専門医、消化器病専門医、消化器内視鏡専門医、消化器がん検診学会認定医、肝臓専門医、日本ヘリコバクター学会感染症認定医
転職理由を教えてください

以前は大学で消化器分野の研究などを行なっていました。充実していたのですが拘束時間が長く、プライベートの時間がとりずらい環境にありました。家族との時間が必要となりワークライフバランスを見直そうと、転職を決意しました。また、高齢化が進む日本において、高齢者医療への興味関心が高まっていたことも転職理由の一つで、高齢者の方々とも、じっくり向き合いたいという気持ちもありました。
今の職場は、呼び出しや待機がほとんどなく、休みも取りやすい。時間の融通もきくので、労働環境は格段に良くなりました。おかげで、今は仕事もプライベートもバランスよく保つことができています。
業務内容を教えてください

病棟業務である回診や健診の内視鏡検査、検査結果判定が主な業務です。これまで消化器内科を専門としてきましたが、高齢者の方は、複数の疾患を持っている場合も多く、例えば心不全、肺炎、褥瘡といった専門分野外の疾患を診ることもあります。患者本人だけでなくご家族とも長期的なおつきあいになるため、以前と比較してご家族とのコミュニケーションも増えました。また、複数の疾患を抱えている場合、投薬で良くも悪くも劇的に症状が変化することがあるため看護師、薬剤師、リハビリスタッフとも密な連携を意識するようになりました。
今後の目標を教えてください

高齢者の長期療養では、単に病気を治療するだけでなく、その人の生活全体を支える全人的な医療が求められます。患者さんは様々な病気を抱え、心身の機能も低下しているため、多岐にわたる専門的な知識と技術が必要です。
例えば、消化器疾患だけでなく、心臓や呼吸器、認知症など、複数の疾患を同時に管理しなければなりません。そのため、自身の専門分野以外の疾患についても、日々、医学書や論文を読み、最新の情報を得るよう努めています。
高齢者の治療は、病気だけでなく、その人の生活背景や価値観も考慮する必要があります。患者さん一人ひとりと向き合い、最適な医療を提供できるよう、常に学び続けることが、私の使命だと考えています。