急性期を経て、全人的医療への新たなキャリア。 地域の人々が安心して生活できるよう、予防医療に取り組む。

大橋病院 M.K
2021年
- 経歴
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- 2011年
- 東海大学医学部卒業・同大学脳神経内科入局
- 2021年
- 逸生会 大橋病院入職
- 認定資格/所属
- 内科学会認定医
転職理由を教えてください

これまで専門性の高い分野で急性期医療に携わってきましたが、診断確定後の治療や患者さんとの関わりが少なくなることに、少し物足りなさを感じていました。もう少し長い経過で患者さんの生活を支えたいという思いが募り、転職を考えるようになりました。大橋病院は、他院と比較して、外来から一般入院病床、慢性期の療養病床まで、幅広い治療を提供している点に魅力を感じました。入職後の印象としても、リハビリテーションに積極的に取り組んでおり、退院後の生活を見据えた治療方針が明確な点が素晴らしいと感じます。また、医局の雰囲気も非常に良く、休暇が取りやすいだけでなく、他の先生が休まれた際にも、皆で協力して業務を分担するなど、負担が偏らないように配慮していただいているのは、長く安心して働ける環境だと感じています。
業務内容を教えてください

患者さん一人ひとりに寄り添い、その状況に応じた丁寧な診療を心がけています。初診ではじっくりと話を聞き、生活背景まで理解するように努めます。診断には最新の知識に基づいた検査を行い、治療は年齢や体力、生活スタイルを考慮して、患者さんと共に最適な方法を決定します。
コンパクトな病院であるため、病棟、薬剤部、検査部、事務部門といった各部署との連携がスムーズに行えます。医局と病棟の物理的な距離が近く、移動時間を削減でき、病棟へのアクセスが良い点も魅力です。幅広い医療を通して、患者さんの回復を長期間にわたりサポートできることに、大きなやりがいを感じています。
今後の目標を教えてください

日々の診療においては、患者さんの病気の治療に全力を尽くすのは当然のことですが、それと同時に、病気になる前の予防も非常に重要だと考えています。そのため、外来での診察の合間には、患者さんの年齢や既往歴に合わせて、積極的に健康診断や各種ワクチン接種のご案内をしています。
特に、生活習慣病のリスクが高まる中年以降の方には、定期的な健康診断の重要性を丁寧に説明し、早期発見・早期介入のメリットをお伝えするように心がけています。
病院という場所は、病気になってから来る場所というイメージがあるかもしれませんが、健康な状態を維持するための情報発信基地でもあるべきだと考えています。地域の方々が、いつまでも健康で安心して生活できるよう、日常診療と並行して、予防医療に関する啓発活動にも力を入れていきたいと思っています。