「心地よい空間」は患者だけでなく、医師にとっても─

安田病院が1968年に開業して以来、私たちは「心地よい空間で治療に専念できる場所」であることを大切にして参りました。これは患者様のみならず、働く医師やスタッフにとっても同様です。誰かを支える立場にある人こそ、安心して働ける環境でなければ、その支援は継続できないと思います。初代院長である祖父は「慈悲七施訓」:①眼施・②和顔悦色施・③言辞施・④心施・⑤身施・⑥坐床施・⑦房舎施という、患者に寄り添うための7つの基本姿勢を掲げて親身な診療を心掛けておりました。先代も私もそれを引き継ぎスタッフ一人ひとりが心から穏やかに働ける雰囲気づくりを進めて参りました。やさしいスマイルで職場の人間関係も大切にしながら、「医師としての誇り」を持ち続けられる診療体制の確保に尽力しております。
また、超高齢社会を迎えた今日、当院では在宅医療と病院機能の融合を図るため、訪問診療専門の「やすだクリニック」を統合して院内の在宅支援を強化しました。これにより、外来・入院・在宅・救急のすべてがシームレスにつながる医療提供体制が実現され、医師としても“患者様を最後まで診ることができる”やりがいを実感できるものと思います。これは大学病院や総合病院ではなかなか味わえない、地域密着型病院ならではの魅力だと思います。この他、診療内容に関してもご自身の専門科のみならず総合的で幅広い疾患に柔軟に対応できるようになることで医師としてのスキルアップに繋がると思います。
そして、働き方の柔軟性についても配慮しており、先生方のニーズに合わせた対応をしております。今後、医療DXを念頭におきながら、まだ導入していない電子カルテの整備も近日中に行う予定です。医師が診療に集中できる環境を整えて、より効率的で本質的な医療が実行できるよう技術的な工夫や仕組みづくりにも力を注いでいきたいと思います。単に「働きやすい」だけでなく、「やりがいを持って挑戦できる」環境づくりを加速させていきたいと思います。
医師として、ただ機械的に「医療行為を行う」のではなく、「人と人との深い繋がり」の中で患者様の人生に寄り添いながら医療的サポートを行っているという充実感。それを日々実感出来るのが、安田病院での勤務であると自負しております。新しい環境での挑戦を視野に入れておられる先生方、是非私達と一緒に成増エリアの地域医療に邁進していきましょう。
Profile
医療法人社団 叡宥会 安田病院
院長 安田 武史
経歴:
東京慈恵会医科大学卒(H6)
資格等:
日本外科学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本医師会認定産業医