『急性期から慢性期へ』ライフワークバランスと心のゆとり

2025年4月よりたま日吉台病院の常勤整形外科医として勤務する事になりました(これまでは常勤の整形外科医は不在でした)。
16年間、大学病院及びその関連病院で3次救急から2次救急までの急性期対応、緊急手術等を含め、忙しい毎日を送ってきました。同時に3人の息子を持つ父親でもあります。大学病院時代の忙しいときは、帰宅が遅くなることも多々。自分が思っているよりも家族と過ごす時間をなかなかとれない事もありました。大学病院時代は急性期対応がほとんどでした。急性期を過ぎた後(退院や転院をした後)は、全ての患者様やご家族様の状況などまで細かく把握することは難しいと言わざるを得ません。
現在、日本は超高齢化社会であり、急性期後に自宅退院する方、退院後に様々な介護、訪問サービスなどが必要になります。また施設入所や、場合によっては療養型病院に入る方もいます。もちろん整形外科的疾患だけではありませんが、整形外科的な面で言えば手術の要否にかかわらず病気や骨折、内科的併存症を含めすべての患者様にそれぞれの終着点があり、個々の対応が求められます。今後は、そのような方々の亜急性期から慢性期、そして退院、在宅支援などの診療を行っていくことが必要になりますが、急性期を知って経験しているからこそ、たま日吉台病院でできることがあると信じています。
現在は外来が診療業務の中心ですが、一般的な整形外科的疾患や外傷を網羅した上で、特に骨粗鬆症治療には重点を置いて診療を行っています。厚労省が発表している高齢者の骨折→入院→手術にかかる医療費は莫大であり医療費の増加につながるとされています。骨粗鬆症外来による治療介入で、患者様に骨折等で苦しい思いをさせないようにすることと同時に一次骨折の予防の啓蒙と治療を継続することで少しでも社会貢献ができたらとも考えております。
現在は、仕事はほとんど定時で終了することができるため、生活リズムが整えられ、時間的余裕ができたことで、子供達と過ごす時間が増え、家族と過ごす事の大切さを感じています。たま日吉台病院での診療業務ではライフワークバランスがとれたことで、心のゆとりを持って仕事ができています。心のゆとりがあることで患者様やご家族様への対応にも余裕を持って対応ができている事を実感しております。
~ライフワークバランス~
ご興味がある方はご連絡ください。
Profile
医療法人社団晃進会 たま日吉台病院
浅野 孝太
整形外科
医学博士、日本整形外科学会専門医
聖マリアンナ医科大学卒業 同大学病院及び関連病院で16年間勤務